七里圭監督・眠り姫 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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七里圭監督・眠り姫

 
 
本日(10/25土)、CAI現代芸術研究所(円山)〔=中央区北1条西28丁目2-1〕で七里圭監督『眠り姫』(07)のアンコール上映があります。最終回は19時10分開場、19時30分上映。終了後、来札した七里監督と、ぼくの壇上対談があります。
 
俳優の実像が主演のつぐみのみ、わずかに捉えられるだけで、ヒロインの同僚教師・西島秀俊と、ヒロインの婚約者・山本浩司など、他のすべての俳優は、光景にその声が擦過するだけ、という実験的な手法。すべてが静謐にえがかれてゆきます。ひかりと、入ってくる音楽が超絶的にうつくしい。同時に、つぐみは西島の減退的な声とことばにみちびかれ、徐々に意気阻喪&死の欲動にはまりこんでゆく。その点ではすごく怖い映画です。
 
「声」のみの映画だし、時間軸が七里映画のしるしとして錯綜するのだけど、ドラマの核心へむかう経緯に、理解不能と遅滞はありません。見事な構成力です。そこが、多数性を旗印に、声のみのこして往年の『インディア・ソング』の画すべてを差し替えたマルグリッド・デュラスの『ヴェネツィア時代の彼女の名前』とのちがいです。
 
DVD未発売の伝説的傑作『眠り姫』。しかもスクリーンでの質感をみたい映像が満載です。北海道のみなさん、ぜひとも今夜の上映へ。
 
 

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2014年10月25日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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