廃墟写真(的なもの)
本日の北海道新聞夕刊に、ぼくの連載コラム「サブカルの海泳ぐ」の第八回が掲載されています。串刺し見出しは、《「壇蜜古画」第2章→丸田祥三の廃墟写真→松江泰治「JP-01 SPK」》。写真、もしくは写真的なものについて考察・紹介しました。「壇蜜古画」は北海道オリジナル(HBC)、道内の廃墟探訪をテーマとした深夜ショート番組。タイトルどおり壇蜜がナヴィゲーターです。その番組にふかい影響をあたえたとおもわれるのが写真家・丸田祥三さんで、丸田さんについては今年の名著『東京幻風景』を中心的に記述しています。松江泰治『JP-01 SPK』は四季折々、さまざまな「部位」をとらえた札幌の空撮写真集。吉本さんの「世界視線」ではないですが、空撮写真の常として、地勢のながれと時間の堆積それぞれがうきあがって、廃墟写真とも共通性があります。現在、札幌で人気沸騰中。