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mixi田中宏輔さんの卵シリーズに書き込んだ卵の詩歌句 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

mixi田中宏輔さんの卵シリーズに書き込んだ卵の詩歌句のページです。

mixi田中宏輔さんの卵シリーズに書き込んだ卵の詩歌句




卵にも十戒ありて闇割るる





ノアの舟卵を運べりそこ火星





プロミスト・ランドは千の鶏に千の卵を抱かしめる風





卵帝の回想の黄身あかねさす





見し卵の下なる千の卵かな風の爪弾き「カノン」を奏づ





若きネロよ汝が驕慢の美(は)しければのみどうるほす卵を禁ず





このひと日卵として生く彼方には風に溶けあふ黄身や白身や





卵殻の真粗き肌理を憎みゐてこの乱心を磨き温めむ





卵料理の卵の香りふるとしは母を火刑に処してほほゑむ





食べ過ぎし卵のゆゑにはつなつは鶏の貌して泪し死なむ





割れやすさ吾(あ)にも累卵にもありて恋は錆びたる銀杖振るふ





箔のごと卵を焼けり薄闇は闇うすくして黄金(こがね)の予感





熱もたぬ焔のままに卵炎ゆこの眼のなかに殻ちりばめて





幽界の卵三つが朧ろにて





一卵を考へ世界の卵おもふ地上なべても水引きし湖(うみ)





悪徳は卵形をなす球もちて露ぶかき野を恨み歩けば





闇はひくたびに
黒い泡の代りに
黒い卵を鳩尾においてゆく
鳩尾に
びつしり並ぶ
黒き卵

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2008年05月14日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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