叉
【叉】
ねじゅ、と雪をかたりかえると
地の根がくだけ連珠をよび
めのまえにたつ碁盤がうかぶ
酪のにおいもただようから
ゆくひとのコートだって
ただおもたいだけではなく
すいーつめくきえかたをする
とりわけわかいおんなたちには
いもしないいもうとをおもい
ゆきてきえるままではない
ねじゅのつながりをおぼえる
珠であることは分布だろう
ちらばりの個々もまるいだろう
その分布がねじゅでにじむ
おくゆきのみえる叉にたって
ながめのめぐみにつきかんがえる
わかれをうむかたちが叉であるなら
すでに微視にとらえたねじゅも
おんなのふたまたをしていて
身はぶらんしゅにて辻斬られる