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田中宏輔さんの卵シリーズにまた書き込んだ短歌 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

田中宏輔さんの卵シリーズにまた書き込んだ短歌のページです。

田中宏輔さんの卵シリーズにまた書き込んだ短歌




卵とも雛ともつかぬちひささを吉田と呼びて東風のうるうる





文字どほりエッグヘッドの卵坊が白き脆さを音に割らるる





生(あ)れてより掌(て)に卵殻を握りきてしかも卵にあらざるを渡す





数瞬を旋回してのち蒼卵はうれへる人の顔となりたり





等間隔のしづくのもとに卵を置くその発狂の紅蓮となるまで





卵生は汝(なれ)五月闇精子より欠けて生れたるホムンクルスわれ





中庭に卵かがやく中庭は午前を哀しむ孤老の鬼門





撲殺の代りに夏は歯を欠いた老婆の口に鸞卵(らんらん)を置く





茹卵を肴に一夏を飲みつづけ弱さへうごく星雲爆発
 

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2008年05月21日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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