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韻 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

韻のページです。

 
 
【韻】
 
 
ごまんとあるというとき
その字は五万でないらしい
そらをまるまるおおう
花火のようなものが
かぞえられる火の個々を
よこへながしうごいてゆく
そんな数のきえる臨界を
ごまんとよぶのかもしれない
かぞえられる詩をおもえば
一瞬をゆびさせない詩などは
ごまんというべきだろう
この詩のどこに鳥がいるのか
鳥とかいたその箇所もながれて
無とむすびあう気流だけが
ぼやけたとおくを沿いはじめる
とおくのすがたはいつも
ながれのくりかえしにすぎない
うごくものとはまず文脈だが
むすびあうならそれも
ごまんのひびきにかわる
 
 

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2015年02月25日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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