睫 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

睫のページです。

 
 
【睫】
 
 
めはながちっているだけなのに
それに物量と方向とがともなって
貌がもようとなり精神ともなるのは
にんげんにあたえられためぐみだろう
軽重がかわるのを目睫にみるのがすきだ
このとき方向に翳をたすまつげや
貌のてまえにふる雨にも魅せられる
とりわけずっとふってきた雪が
天〔あめ〕と同音の雨にうつるならば
めのまえにあわいひろがりがうまれ
めはなすら花にとなりするなにかだと
かたちの不定じたいをことほぐ気になる
おなじように紺々としたいろでも
ころもは外とかようかるさにゆらぎ
まちびとのさだめがたくなるのが
目睫に紗のかかる花眼のながめ
貌をささえているのが後頭部だと
ぜつぼうならずともわたしは知るが
ならばまつげのあるのがふしぎな
はるのふくらみをおのずからはこぶ
 
 

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2015年03月10日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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