蝋 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

蝋のページです。

 
 
【蝋】
 
 
ひによこたわって
やわらくなってゆくわたしを
のぼりつめてゆく
ひかりのようなものがある
こすれからうまれだす
からだぜんたいのながさは
むしのそぞろゆく廊下でないなら
むしろ蝋化とよぶべきだろう
つめがしんじゅいろにとけ
かいなふたつがこんせきとなり
だいおうじょうをよせる
そらへのもろざしをかたどる
このとりくみならきっと
しょうごんをおぼえさせるが
ないものにまでしがみつく
淫蕩もとろりたらしあげ
しぬこととあいすることは
やわらかくながれあってしまう
みつろう、いきながらする
いきの辞世がもどかしい
 
 
秋亜綺羅さん編集の季刊「ココア共和国」17号をご恵投いただく。巻頭に載っている清水哲男さんの詩「愛について」にかなしくとろけた。上の詩でそれに添おうとしてみた。それにしても秋さん、「詩手帖」の詩書月評といい、絶好調です。
 
 

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2015年04月03日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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