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詩論 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

詩論のページです。

詩論

 
 
【詩論】
 
 
わかちがかれた文節の
長短だけで強弱をつくる
こんな
詩作のリズムをこのまない
行をおりこんでゆく際の
あきらめに似た等時にこそ
たどりをにじませてゆく
非有のならびもあるだろう
はかられてさだめられる
かぎりある寝息ができれば
はじまっておわることは
いのちのこわい非有となる
かたわらにねむるいとけなさ
くりかえしのいつかきえる
けずりとしかいえないゆきき
めにしてみみへひびくおぼえが
まかれたわけでもないのに
きせつひとつをこらしたように
枝から枝のなる殖えもみせて
音とかたちは変化をつうじ
いたましい同在となってしまう
ならび均しいこのしずけさは
なにかの逆説にふれている
災厄がなれない音響を放っても
それをしもおんがくと聴く
さといみみのふかしぎが
さとのはずれでゆれている
詩をかくひとは大小ではなく
みみの長短でみわけられる
紐さながらたれるみみの
あてどない日のゆらめきが
超ひも理論をよびだして
ことばの粒子をいなみつくす
みんな一条にとけるがいい
それはうらがえしまでふくむ
ばんしょうのめくりではないか
主客一如たるにっぽんのからだは
ついにからだの韻律をいでない
そこに韻律体というべきがあって
さわればつるつるとものたりぬ
くだもののてざわりがする
単語のうぶげをにぎりへらして
すべすべあやういうしないを
とどのつまり非有にかえるひと
つなぐいとなみは知っている
やがてあれら双すら架橋すると
 
 

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2015年04月07日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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