紋 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

紋のページです。

 
 
【紋】
 
 
やなぎがめぶきだして
丈たかく陰気なうすみどりが
ひかりをのみこみつつゆれ
そのまえにも芽吹きはじめた
春紅葉があかく喘いでいた
あるきではうすい寸断が
あるくごと身のめぐりにつづき
せかいの左右もスライスされ
きらきら食べられるかのようだ
しずかにおかしくなってゆく
たとえば黙読のたのしみは
ひとの音韻にじぶんだけの声が
身ぬちひそかに沿うことだが
そんなゆうれいの声が
あるきの左右をせばめて
いっさいは黙読とひとしく
おとをもえるものにしている
しらける陽に炎が紋をなすなど
くうきのなんたる声だろう
しずかにおかしくなってゆく
 
 

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2015年04月13日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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