またまた田中宏輔さんの日記に書きこんだ短歌(阻喪篇)
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微笑卵吉田とつるむ狂過程月評ならばさらに狂卵
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赤褌をあまた侍らすわが宮は薔薇窓破れ東風のそよ吹く
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人間をやめるも何ももともとは蛾糞しづめるわが心根が
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したばらのへちま暴走藪知らず囁けるそれ、「にんげんだもの」
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檸檬より幽霊すつぱい幽霊を搾りてのこる檸檬の視像
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依代に異な実体化ありもくもくと旧詩のことば人と生(あ)れたり
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落胆は落雁に似て和三宝少しづつ舐め口も夏風
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少年の背後の瓜に錐まはす六十年後の夏や仏縁
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J也グズるはつなつに付く王冠は滴のかたちす泣きのやむまで
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(※最後一個前の歌は、りりこ日記に書き込んだもの、
最後の歌はもっさん日記に書き込んだものです)