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田中宏輔日記にまた書き込んだ十首 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

田中宏輔日記にまた書き込んだ十首のページです。

田中宏輔日記にまた書き込んだ十首

 



窓外は霏霏と卵ふる破裂音なくして地には緋絨毯おもほゆ





青飯を霞みて包むオムレツは孤崖にありし涕泣の月





くるりんと卵より声聴えきて少女も星も初夏をくるりん





蝶発てば城楼ひとつ崩れさる卵の夢はいづくに置くべき





両の掌に卵をもちて風に佇つピサの斜塔となる玉響に





卓上の卵の立ちも斜めにて世界の斜性はつか忍び来





一周の択び無限にあるものを卵と呼べり周たしかにて





捧げもつ卵殖ゆる間の梅雨寒は暗庫にいかなる雛も殖えざる





過ちて人身(ひとみ)に巣食ふ白雲は人肌をなほ空に変へたり





をみならの立小便はゆふぐれに湧く常闇をしばし諌めき



 

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2008年05月27日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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