(はじまりは…)
【(はじまりは…)】
はじまりはいつもふたつ
ふくことが天啓をつらぬく
そこからはもうわたしでない
あめつちのあいだがひかり
のぼりおりするもぬけに
垂直のようなものがうまれる
とおいところもわたしのからだ
いちばんとおい樹がそれをささえ
もぬけとなることはそのまま
みちたりだとあの樹がつたえる
わたしとわたしでないもの
さかいがはるかきらめく
みちひきは線のおわりまで
かどをたがえてつづくが
ものみなかんじてゆくかまえが
あおくへこんだのうてんへ
あめつちのはかりをたておく
ときがじつぞんするかたち
ろんりーうーまんの影さ
あぶすとらくとがかなしい