ひだ ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

ひだのページです。

ひだ

 
 
【ひだ】
 
 
ふと耳にしたひびきが
たとえなりゆきのわからぬ
異国語だったとしても
一節がキャニオーンときこえれば
うたのぬしはあの世まで
おおくの谿をかぞえてきたのか
おもいえがきも夜来の雨で
ぬわれてしまうあのやま道に
かたむけてひとをこぼした馬車を
それでもうたのぬしは馳せおろして
荷とした草をここへ匂わせるのか
ゆくてにかさなるあれら谿は
ふかくすっぱくえぐられていて
老いびとの歯ぬけた穴のよう
こえがひとたびキャニオーンと
おおかみをうみなしたのも
ぬしから人のきえる前後だった
 
 

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2015年08月12日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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