教室の動物
【教室の動物】
かたりかけるわたしをみていただくのは
ふだんのなかではかなりほこらしく
それは連用にちからをいれた構文のつながり
ないしは硝子ばりの深秋教室のなかでは
ときに川にみえるぎんいろのながれへおさまる
かたりかけるはずかしさからはなれるには
くりかえさずただうつりとなる合理が要って
ひとなのにそうとみえないみえかたのまがりは
じんたいのあらたな関節のようかもしれず
関節と発音するたび骨が発掘されるひとまえは
それじたい場にすぎぬからはずかしくなどないが
声帯だけがのどからはなれどうぶつとみられる