ロンド
【ロンド】
ゆきがいっときやんでそらがひらけ
わずかにも落葉の舞がよみがえったので
日に透かされる落下それぞれの遅速を
眼にとおいものとしてみつめあげていた
まわりからはなれたひともとのいちょうは
たしかになにかをつらぬかれていたんでおり
あふれるおんがくをおんがくいがいにして
ゆきおおうあしもとまでならせつづける
そらとつちをふとくむすぶなんの川だろう
逡巡があるからロンド、そうかこいはつくり
さいごの褐色をさいごのなることにそわせ
ふるい幹だけのこしうちらへきえてゆく