遠浅
【遠浅】
とおあさとかんじるひろがりがあって
うすくひたされたまなかいつづきに
まげられたひかりがつながらずただよう
どこにも垂直のないあかるいたいらは
きのうからもちこしたなんの懸案だろう
なみないほとりになみだつ椅子を置き
時間のとおあさをふかくみとおしてゆくと
みずうえをゆくひとのとおいさらばえや
ゆあみするひとのくずれがほしくなる
さらばえやくずれがひたすらほしくなり
なくように午前のじぶんをはじめても
なみだのなかなどなにもないていなくて
いまの頭韻のみをとおあさとおもう