あたらしい詩論集、完成!
新しい詩論集『詩と減喩 換喩詩学Ⅱ』(思潮社)が完成しました。408頁、3800円+税、装幀=奥定泰之、編集=出本喬巳。今日あたり、版元から献本発送されます。オビ文は表が《詩の現在、その真髄にひそむ“減喩”とはなにか? /鮎川信夫賞受賞詩論、その続篇にして新機軸。/玩読ふたたびーー》、背が《解釈詩学の精髄》。
目次は以下になります。
Ⅰ 換喩と減喩
真実に置き換える換喩
喩ではない詩の原理
排中律と融即――貞久秀紀『雲の行方』について
夢からさめて、同一性に水を塗る
断裂の再編――杉本真維子「川原」を読む
第六回鮎川信夫賞受賞挨拶
近藤久也の四つの詩篇
中本道代について
江代充について
減喩と明示法から見えてくるもの――貞久秀紀・阿部嘉昭対談
Ⅱ 詩と歌と句
詩のコモン
アンケート全長版
杉本真維子『袖口の動物』
廿楽順治『たかくおよぐや』
清水あすか『頭を残して放られる。』
小池昌代『ババ、バサラ、サラバ』
高島裕『薄明薄暮集』
詩的な男性身体とは誰か
佐々木安美『新しい浮子 古い浮子』
喜田進次『進次』
柿沼徹『もんしろちょうの道順』
加藤郁乎追悼
坂多瑩子『ジャム煮えよ』
方法論としての日録――岡井隆のメトニミー原理について
性愛的に――、初期の大辻隆弘
木田澄子『kleinの水管』
望月遊馬『水辺に透きとおっていく』
あとがき