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ひな ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

ひなのページです。

ひな

 
 
【ひな】
 
 
ゆううつふかいぼんのくぼの
うえがやぶだかっこうなどいる
いずれは巣をやぶる托卵のおとが
みみのこのよをつらぬくだろう
たくらんで石よりおもいたまごの
からだをふればかわきが鳴って
おるがんもむらぎもへわかれてゆく
ことなるひなとはひなびとのこと
 
 

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2016年08月02日 日記 トラックバック(0) コメント(1)

敬愛する北原千代さんから新詩集『真珠川』がきのうとどく。さっそく一読、ゆきとどいた詩篇が満載だが、わけても「砦」がぼくの拘泥する「入浴詩篇」としてすばらしかった。女性の入浴詩篇で惹かれているものはすでに多い。きのう小樽の杉中さんの出す「詩の練習」斎藤恵子特集への原稿にそれを書いた。斎藤恵子「女湯」(『海と夜祭』)のほか、俎上にのせたのは、小池昌代「湯屋」(『永遠に来ないバス』)、松井啓子「くだもののにおいのする日」(『くだもののにおいのする日』)、清水あすか「色があって初めて見える線の形。」(『頭を残して放られる。』)、川田絢音「春」(『それは 消える字』)。それぞれの詩集をおもちのかたは、ぜひ立て続けに読んでみてください。あ、河邉由紀恵さんの「桃の湯」(『桃の湯』)もあったな。それと男性ながら、ぼくにも「人乃湯」(『静思集』)という感涙作があります

2016年08月02日 阿部嘉昭 URL 編集












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