切り落とされる
福間健二さん、新井豊美さん、水島英己さんが
いまネット上で展開している連詩で
素晴らしい詩句があって眼を襲った。
福間さんのものだ。第十回。
改行を少し変えて引用する。
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風のなかの枝たち、
どんな美しさをおそれあって
物語の崖をとびおりる鋏に
切り落とされるのか
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今日は紫陽花の大群生を見に
これから女房と千葉へ
(相変わらずウチは朝が早い)。
曇り日なのに、暑くなりそうだ。
紫陽花の輪郭も暈けるだろうか。
あすにでもこの福間さんに負けない詩句を
貧弱な指先から紡ぎだそう。