排列 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

排列のページです。

排列

 
 
【排列】
 
 
耳の立つひとをかたわらに置き
わいてくる風を聴いてもらう
どのみちふたりでいることなど
ちいさな列になるしかなくて
このよこはばになにかをいれる
さそいとしてめのまえはみち
ふくらんだというおぼえもある
にわかにうまれでるものは
そのうまれたものいがいにも
にわかさの表情をもち
うすいみずけをかんじる
ときごとに列ができてゆけば
きみのかおすらみぎひだりある
ちいさなうつくしい列となり
均整はもちまえのしずけさから
へんぼうをけしてゆくだろう
みえるをきこえるにまぜ
ちからをうばうのもたやすい
そうしてすこしずつくるい
ふかい水魔をまたいでいって
わたしらのかたどる列が
みかたでは刑ににてくるが
約と延のかきものよりずっと
たんなるふたつをつづけるから
あるきながらでも左右をたもてる
ここのろくがつは本土の五月
とりどりの咲く両側がかこんで
べつの道がひらけているのは
幅があいだをときほぐして
たおれるよう列をしるすため
たおれるまでのたかさにも
しぜん横をみとおしてしまう
そえないものに恋するのは
あるきながらうるんでゆくのは
こういうしだいではないのか
川さながらにゆくあれらの列は
きみのからだからはなれる
善悪の双数をもとにしていて
時間もふたつをつなぐのではなく
ふたつある時間がひとつなのだ
うすいこの心身のかたわらで
きみじしんがあふれていた
 
 

スポンサーサイト

2017年06月20日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












管理者にだけ公開する