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小だらぼっち ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

小だらぼっちのページです。

小だらぼっち

 
【小だらぼっち】


眼を閉じた箱として
わたし歩くあるく箱
足許の水溜りの論理で
頭のなかのもやしが
黄色くびしょ濡れになる
わたし歩くあるく箱
(こんなのが給水なんて)
ぜんまいはわたし撫でた
少し湿って寂光土の皺々
蔦が疑問符をひねりだす
風景も鏡だらけに照り返し
皺いがい何事も嗅がない
わたし歩くあるく箱
虹の根がみたいなあ
八幡平から追分山へ
実る青林檎に沓をかけて
点在の愁いと鐘の音
ゆっくりと昇ってゆく
百歩で粥の世など抜け
わたし歩くあるく箱
 

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2008年07月21日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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