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忘却について ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

忘却についてのページです。

忘却について

 
【忘却について】


忘れじよ透写画面に梁なした侠情の色、あふるる異常を



盲目の日は光ふるそのなかを往年逝きし犬の影狩る



観念の天使がよぎりふと俗なこの水髭も蒼く火傷す



ピタゴラスの徒は星間を埋めむとし数みちびくも零に至らず



嗅覚をもつ指先をうろに挿しひと晩妻と死後を話した



別段の嘆くに当る今もなく詩友と訣れしのちのひまはり



夏は鞄に真水を詰めて巷ゆくさや走る声「割れるなら今」



攪乱の因がもとより躯にあればあを星まはる音も楽とす



夏などはヴェクサシオンに肖たるかも限定反復ただ嗤ふべし



年どしに胸乳の蒼く暈けしかば忘れし季節なべて秋いろ
 

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2008年07月30日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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