fc2ブログ

石作 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

石作のページです。

石作

 
 
【石作】
 
 
天のすそがゆらめいていれば
ひとみから手をのばして下ろしにかかり
はては世界の脱衣という仕儀までも
ひそかにかんがえてしまうものだ
 
りんかくのない混色にうまれついた
なにかうごいたあとの風にすぎなかった
途中のようなところ、いわば踊り場で
月暈となり寝とまりをくりかえすと
 
ぬがすというのも雲がねがえりをうち
つぎつぎに橋が炎えて街がおち
みることが裏になってゆくにひとしい
 
みつめあっているときのあの無限を
みつめあえないもののどこにもとめるか
 
顔なきはだかの発する問とはそれだった
まはだかにさせてもその身は羽衣をまとい
まわりをめぐらせるだけの、月人だった
 
 

スポンサーサイト



2019年02月06日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












管理者にだけ公開する