刑余
【刑余】
くりかえし飲食をしくじっている
きのうより瘠せるか肥るかしている
たぶん瞬間へのかんがえが惰弱なのだ
おやをはんでいるようにうごく
くちばしのひらきもできなかった
おんせつをくだき恥を嚥下する
はいぼくがこのあるべきくちになく
かおがまちがっていたにきまっている
のべたらなながれに絢をそえる
瞬間こそがわたしのかわりに
くちをひらくぜんぽうで
ことばもキスもするわたしは
咀嚼に耐えなければならないが
刑余にむけ椀へひかりもられた
こめすらくるしみなくあまいだろう