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トウキョウサラダ ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

トウキョウサラダのページです。

トウキョウサラダ

 
【トウキョウサラダ】


まものになる
いまのせなかだって
すいめんからはななめだよ
跳ぶかもしれない

ひとびとは藻のようなものを
交換する
セックスのなにが健康か
ひっくりかえしたり
ぶちまけたりしながら
ばらばらになった四肢が
だんだんひかってゆくだけ
こんな港さえもが未来だと

物乞いしてあるいて
あごのしたに嘆きがふえる
こびとになればさらに
眼に映るこびともふえる

光芒のようなものが
全景を通過体にして
垂直の桟橋、きれいだなあ
縦に跳ぶ鳥、破滅のいきおい
割れた音を必死に出すのを
手許に放さずつかまえて
ひしょう――卑小のピエタ
泣くために
死にちかい者を捕獲した
それが、おまえ

ホテルにいたんだ
金貨といっしょに
生き死になぞは財布、とおもうから
消えた者とした貸借だけが気になる
からだを冷やすため頼んだくだものも
とおくに置けばのきなみ砂金となって
食べられない水辺の日々もつづく
川沿いでは からだ、
「からだ食べたい」(どの次元で?
(はらわたのないかげろう
の次元でだろう、たぶん

さあ、自分を、自分に

ゴーストや記憶や義手など
霊的なものをあつめては
酢と塩と油をかけ攪拌する
くちに運ぼうとすると
そこに帆ではなく
やはりかげろうがいて
わたしのシャツとおなじ模様だった
つくづくこどもだとおもう

ニースふう(『ニースについて』)
笑い方のそよかぜ。
そういう彼岸が着実にあるから
あれこれひかる
トウキョウサラダも
サラダなのに液体だった
泪みたいに液体なのだった

もはやなんの記念日でもないな
もろとも溶ける
 

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2008年08月27日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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