夜カケル夜
【夜カケル夜】
三があるところに四列ならぶのと
とある期間に三が四回つづくのとに
おなじ乗算手続きをもちいるのが
ときになんでだかわからなくなった
あたまのなかなどはどうでもよい
じゃぐるするほそみいくつかが
あけたまどからみられてはならない
ほしがわたしらにながれるのは
わたしらのなにがなぜだろう
夜カケル夜、こたえもあまたあるが
おおぜいのまやみとしたらどうか
この十二人はぶぜいということ
円になればひとつ燭を囲むほかなく
かたみ恋うじんけいをふきけした
図をめぐって乗算を手続きしたのだ
かけられた海溝はすでにふかく