青
【青】
まなこへ女体はなかだちをする
たとえば華奢はすくなさが
そのままあおをはなつと啓示し
ことばそのもののさがをもたらす
からだこそかたっているのか
身を薪にしたとおめのふとどき
道理のつめたさをかきわけてゆく
きれいなつまさきのうごきを
腰とともにおぼえておこうとする
とりいれでは女体がおおきくみえる
北のまなかの縮尺のふしぎは
われら島嶼化とどうかかわるのか
世のかたちなどヘムにすぎないのに
かぜがおこるまさにそのとき
くうきの層にきづくことはない
もう女体らしきもゆれている
スカートのあわくきえた雪山河の
ほとをおもわす青のふかみまで