連詩いよいよ公開
総勢12人という大陣容で巻いてきた連詩が
いよいよネット公開されました。
「連詩大興行」というタイトル、
三村京子のデザインによるもの。
参加面子は(年齢順に)、
小池昌代、森川雅美、黒瀬珂瀾、湯川紅実、
杉本真維子、松本秀文、依田冬派、久谷雉、
三村京子、明道聡子、松岡美希、
それに僕(阿部嘉昭)。
アドレスは
http://www.geocities.co.jp/renshidaikogyo/
連詩は、4行程度のやりとりなら、
付けでは同じ語句の重複をきらいますが、
ここでは基本的に、トータル30行詩の応酬。
(順番を決め、12人が三巡書きました。
メーリングリストを活用しました)。
前詩の語句・フレーズを抜き、
そこで解釈・環境をつくりかえながら
書き手の私性にも接木していって、
トータルで地上の拡がりと時間の推移をしめす、
という方法をとっています。
かたちはちがいますが、
芭蕉歌仙の方法を連詩に継ごう、
という当初からの意気込みで、
最上の流れとなったときには
芭蕉のいう「匂い付け」の効果も出ているとおもいます。
いずれにせよ、壮大な実験といえるだろう試みで、
上アドレスをクリックして
ぜひ覗いていただければ。
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連詩がなぜ重要か。
現代(自由)詩の代名詞は「逼塞」です。
詩壇詩はその内部でしか流通できない
特有の語彙や発想にまみれています。
その符牒のやりとり、閉じた感覚が、
一般の読者にひらかれてゆけないブレーキとなっていた。
連詩はとりあえず自詩を書くとき、
次に付けられることを想定しますから、
ひらかれていなければならない。
他者のために、全体のために、
自分の署名性を半分消して書く−−
そういうバランスが連詩には必要で、
これがたぶん詩壇詩特有の「重量」から
詩を自己解放してゆく方向づけとなる。
僕らの連詩の一巻めでは
まだそれが十全だったとはいえませんが、
その萌芽がみとめられるとはおもいます。
流れでいうと、
口語嵌め込みの応酬となったくだりなどは
僕自身、すごく好きです。
地名嵌め込みが続いた三巡めなどは、
見事に「地上の拡がり」が出てきた。
参加している連衆の「それぞれの生」が輝くことで、
芭蕉連句での
平句(雑の句)のやりとりの素晴らしさに近いものが
出現した、とも感じています。
誇るべきは、上の面子紹介でいうと、
依田、三村、明道、松岡さんと、
既成詩人以外というか
もろに学生かそれに準ずる若手が加わっている点。
このことで、解放が促されたのではないかとおもっています。
この「連詩大興行」は久谷くんが降板、
第二巻めは小川三郎さんに加わってもらい現在進行中です。
これも、出来上がり次第、同じサイトにアップされます。
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このサイトには「近況」の欄もあって、
サイトの開設記念に、
「広尾」という、昨日書いた詩もそこにアップしてもらいました。
こちらもぜひ覗いてみてください


