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ひよめきの乱 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

ひよめきの乱のページです。

ひよめきの乱

 
【ひよめきの乱】


河原では斜行がおこなわれた
そのころ流行りの電飾の山車が出て
みな右肩をつんつん水にあてて
静電気を発しようとするものだから
少女のご神体はかしぎ揺れ 蛸めいて
凱歌は目の白黒のうち混乱として成った
すこしは尿酸に尿も混じったかしれない
凧が揚がり 褌はいつしかたなびき流れ
逆恨みを撫でるもうひとつの河ともなり
踏ん張る漢たちの下半身が見事に消える
約束の綱になった、と呼んだひとがいた
気配が伸びあがって山車を運んでいたのだ
岩のうえ躑躅で名高い西岸寺が
海を瞰下ろす風の門を開けっ放して
山茶花をだらしなく汲んでいたのが証
長さに代わる冬支度の詩茶すらご破算にして
裏庭として祭の漢たちはやがて一帯をともす
何の燭か 一過に魂まで涼しく灼いて
ほろびるとさかえるのすきまにしゃがみとおす
眼で眼を愛でて芽出の頃を眼吹いても木枯らし
天心薄日に釘刺した万客の瞠目が泣いてゆく
ひよめきの乱はこの小人段階でつづき
そうして河原では遮光がおこなわれた




今日はずっと詩集チェック
合間に上の詩を、ふと書いてしまった
 

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2008年11月08日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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