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連詩A班、二回目がはじまった ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

連詩A班、二回目がはじまったのページです。

連詩A班、二回目がはじまった

 
立教の演習での連詩A班、
なんとか初巻の三十六篇が終わり
(これはB班や連句の班とともに
近々、僕のサイトに全篇をアップします)、
今度は逆順で
一巡だけ流してみようという試みを開始した。
僕は二番目。
それで
各詩篇が場所を単純移動させてはどうかと
以下の連衆を挑発する挙に出てみた。
それまでの連詩はみな
「私」でズレながら結ばれる趣がつよかったので。
それぞれがつないでくれるかどうか。




【駅】
伊藤浩介


駅は生きている
駅は呼吸している
絶え間なく流れる人の流れは
熱を持った血液の流れだ
血液は酸素を運んでいる
駅が生きるために必要な酸素を
血液は黒い塊に押し込まれて
太い動脈を移動する
次の駅に送られていく
人の流れが血液なら
こうして動かないオレは
血管にこびりついた血の塊みたいなもんだ
オレみたいなのが増えれば駅は死ぬぜ

駅の中にはオレがいて
オレの中には血液が流れている
オレはえきかもしれない
えきの中にはまたオレがいて
こうしてまた寝そべっているかもしれないオレもまた
えきかもしれない

駅は生きている





【駅前から馬に乗って、】
阿部嘉昭


特急が枯田中をひたすら走り
ずっとの午後が雪もよい
この星はまるで円くなく
何もかもが外部だ
花人形ある次の町が
斜視の濡れる
深情けの女だろう、ネルの

いつかも書いたことだが
駅舎は歯科医院に似ていた
明治の歯痛は露西亜産
黒セーターの似合う
長谷川四郎のような男も立つ
冬の残部はもう屋根ではなく
停車場前からみえる
参道の廃れに移っている
燕も南方の補陀落へ去った

柱には疲れた馬が繋がれている
繋留を生きて十年、
その十年の背中に俺が乗った
芒をもとめ冬枯れをゆく(想像、




僕の詩篇は、最後の「(想像、」が命。

そういえば修辞をバンバンに張らせる書き方が
このところできなくなっている。
年齢の問題か、連句を傍らで進めているからか。



昨日は東京メトロ主宰の
ウォーキング大会に女房と参加。
新宿御苑、外苑、赤坂御用地近辺、六本木近辺と
さして新味のないコースを15キロほど歩くが、
都内の緑地を選んでぞろぞろ歩くこのコース、
さすがに紅葉黄葉が盛りだった。
例の外苑前の銀杏並木は黄金の焔が次々
遠近法構図のなか噴き上げる風情さながらで
カメラをもつ見物人が鈴鳴りだった。

途中で昼どきとなり、
赤坂近辺のうなぎやで食ったひつまぶしが
こういう香ばしいアプローチもあるのかと驚きつつ美味。
この「勢きね」は新しく、職人も若い。
つまり、例の有名店ではない。
勘が働きフリで入って、大正解だった。

返りは吉祥寺で買い物。
なんかすごく人が多かった。
冬至ちかくは一遍に日が暮れる。



これから月曜の授業のため
浦沢直樹『MONSTER』のチェックです
 

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2008年11月30日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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