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キラキラ歩く ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

キラキラ歩くのページです。

キラキラ歩く

【キラキラ歩く】


明けた朝に ふとしたこころ、
ベランダは ほとけのてのひら充つ
微光で開かれようとしている

去った夜のかわりに
生ぬるく地上におりているのは
おほいなる跛足をもった神の下身だった
その足がキラキラ歩いて家々をこする
人ら微妙にひしめきかたむく気配
歩行は鯰のひと踊りをキラキラ呼びだす
歌のようには 地から 力、

越後や能登の三連発
「なゐ」なら欧語の否定形で
地の揺れのあとは虐殺と相場も決まる
昔が聴えるのは
この身の変てこゆえだろう

何もない白昼は折る、それが夏
ただエコーを買いにゆき
360度おぼろのなかを
あやかりつつ歩こうとして
たとえば田浦の底にはぐれる
季節外れに人の影が長いと気づく

(聴えたのはいつも夕方だろう、
(地軸あるかぎり犬笛が沸く
(男たるを夕闇が立小便にさそう
(構わぬ男なら 犬か幽霊になる

空が川のようにみえて
さみしさもこまかく流れるが
あんなものは空の芹、
産卵期も折ったよ
帰順なしだ、この亡命に

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2007年08月21日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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