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かたむくもの ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

かたむくもののページです。

かたむくもの

 
 
【かたむくもの】


ゆっくりと傾くものは
何かをこぼしているはずで
夕方までの箱根には
早くもふと新酒の匂いがした
頬をてらされ透かされながら
どのようにバスで抜けたかもわかる

骨格そのものを可愛いとおもい
対象がしぼれなくなった
骸骨ののちは悲傷もわがこと
移動が水おととともにある誉れを
声の数珠でつないでいっては
そのあとを疲れて眠った

こんな運行の悪事によって
伴侶があまりに星を負うものだから
ふと厳格さを捨て
ただのふたつの性別として
顔の秋を祭り渡ったのだ
くるくるひらめきえたから
もう輪切りでいいよ
影もふえていったもの

途中いくどもこぼれだし
翅のやぶれた秋蝶をみた
模様は翅自体か
さらなる破れか議論もしたが
いまさら希臘人ぶったのが可笑しい
心がキュクロペスなのにね

そういえば願いの一つ目には
尽きる世の天秤もみえた
もう星の時が来ようとして
午後の光をずっと貯めていた薄が
涙をながすように箱根をこぼす
さああのかたむきをはかるんだ
思い出はいつも間遠いのだから
影の歩行に気をくばって
測るものは常に遠くにするんだ




ちょっと日記アップが間遠になった。
ごくごく機械的に近況報告。

9月25日(金)=かいぶつ句会〆切で
もとめられている都合11句と
俳句についての小エッセイを一挙に仕上げる。
昼前に終わってしまい
朝昼兼のスパゲッティをつくり飲酒までして
午後がグダグタになってしまった。

9月26日(土)=女房と仙石高原の薄を見に行く。
ただそれだけではつまらないので、
仙石原湖尻自然探勝歩道を行くウォーキングをした。
この日も三万歩以上の女房サーヴィス。
このパターンはシルヴァーウィークでもう三度目だ。
なのに一向に痩せない。
禁煙成功して栄養吸収率が変わってしまったらしく
以前より食事量も削っても痩せなくなった。
あ、上の詩篇はこの仙石原行の体験変型。

9月27日(日)=女房を尻目に読書三昧。
「かいぶつ句会」関連の著作をリレー読み。
主宰・榎本了壱さんが関わった粟津潔関連の本、
それと同人・笹公人さんの歌集(頂いていた)。
テレ東「大食い」二番組を「片目で」一瞥、
もうこの番組の時代は終わったと痛感した。

9月28日(月)=授業集中日。
二限は椎名林檎講義で、『無罪モラトリアム』の二回目。
「虫=下降志向」がテーマになって、
aiko「カブトムシ」、戸川純「蛹化の女」2ヴァージョン、
ゆら帝「午前三時のファズギター」、林檎「モルヒネ」を順番に分析。
絶頂期・戸川純には受講生全員が飲まれたとわかった。

のち「昭和歌謡」=ノスタルジー批判。
林檎「歌舞伎町女王」にたいしGo! Go! 7188を批判する。
濃縮ジュースのように迫った。

それと十八番、「丸の内サディスティック」の逐一解釈。
ただしあとで三村京子に指摘される。
歌詞中「ラット」を僕はこれまでずっと
OLのパソコン仕事における「マウス」の言い換えとしてきたが
三村さんによれば「ギターエフェクター」の一種だという。
来週、訂正しなければ・・・

三限は俳句連句演習で「永田耕衣」。
それ以降、卒論・卒制従事者の連続面談。
三限前の昼休みに文芸思想サイトのインタビューだったから
(インタビュアーはほとんど僕の見知った生徒ばっかり!)、
実は10時40分より18時まで喋りっぱなしだったことになる。

その後、東大の院に合格した子のお祝いで
四年生有志とともにいつもの飲み屋に。
そのまえ望月君の新作短歌12首ほどをもらう。
相変わらず面白い短歌を書くやつだ。

9月29日(火)つまり今日=月に一度の緑内障診断で虎ノ門へ。
眼圧があがっているといわれる。
移動中、診察待機中、それに帰宅後をかけ、
ずっとちょびちょび読みをしていた
『現代詩手帳増刊・飯田龍太の時代』にケリをつける。
素晴らしいボリュームと内容で、お腹がいっぱいになった。
亀岡大助編集。

帰宅の途中で、新宿ジュンクへ。
岡井隆のインタビュー本、加藤郁乎のエッセイ本以外目立った収穫なし。
「詩手帖」最新号を拾い読み。
今度出る僕の詩集の広告が僕の顔写真つきで出ている。
文言がちょっと偉そう。
だが僕は関わっていない。すべて亀岡氏文案です
(ご感想もとむ)
 
 

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2009年09月29日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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