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望月裕二郎はやっぱ良い ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

望月裕二郎はやっぱ良いのページです。

望月裕二郎はやっぱ良い

 
 
夕方から
学生から出されている卒論・卒制の中間過程の
チェックをはじめた。

うち、『ひらく』と仮題されている
望月裕二郎君の口語歌集がやっぱり良い。
じつは彼は立教一年生のとき
盛田志保子さんをゲストに呼んだ僕の演習で
口語短歌に目覚めた。

以来、「早稲田短歌会」に在籍して作歌に励む。
こないだの土曜、NHKBS2でOAされた
長丁場の短歌ナマ番組でも
彼の短歌が決勝直前までのこっていた。

今回、初見だった彼の作で
「へええ」と感心したもののうち若干を
望月ファンのため以下に転記打ちしてみよう。




落ち合えば君の隣に僕が立つ首から下の僕のからだが



もし空が海だったらと考えて考え終わってドア閉まります



ミッキーのペニスが置かれる売店をどうしても見つけられない僕たち



さしあたり永遠であれ人間の夜の舗道を伸びる白線



寒い朝サイズの合わない靴はいて僕だけのものにならないでほしい



朝目覚め枕にキスしてもう誰が好きだかわからなくなる日曜



つり革に光る歴史よ全員で一度死のうか満員電車



染めすぎたオレンジの髪結いながら「たまたま地上にぼくは生まれた」



「来年の春またここで」うそだろうにぎるんだろうくわえるんだろう



ドーナツをそれとして齧れば齧り始めた場所で齧り終わる




なかなかでしょ?
スケベな歌を中心に
キリよく十首を拾ってみました。

連作を並べる構成はすっきりしている。
ただしあと50首(連作三つ分)ほしいなあ。

それで最後に「大団円」がみたい
(と、望月くんには注文しておく)。

製本は多めに、といってある。
卒制提出用に加え知人配布用だ。
彼自身いずれ注文も受け付けるのではないか
 
 

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2009年10月29日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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