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A班連句完成! ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

A班連句完成!のページです。

A班連句完成!

 
 
昨日は授業日。
椎名林檎の大教室授業は
東京事変『大人』『娯楽』を串刺し。
体調が悪かったのに
アタマの回転とクチのまわりが良く、
以後これが夜中まで継続することになった。

途中、卒論・卒制を教務センターに提出しにきた学生の幾人かが
僕の研究室に立ち寄ってくれる。
そう、みんな完成し、あとは提出だけとなり、
僕の心も、しごく素軽くなっているのだ。
上機嫌になると飛ばす冗句が破壊的にもなる(笑)

三限の「連句演習」ののち、おもに研究室で読書。
五時からのインタビューを待つ。
神戸大学経営学部の学生さんが
「映画産業における映画評論の
正当性再獲得のために」といった着眼で
僕にインタビューすることになっていた(卒論のため)。
遠路はるばる神戸から来る、というので
こちらも敬意を表した。

五時から学生ギャラリーもいるなかインタビュー開始。
優秀な学生で、現状のメディアを多元的につかんでいる。
僕の結論は、映画を真の潜在的映画ファンに届かせ
映画評論によって映画マインドを訓育するためには

①鑑賞パスを発行し、鑑賞行動が確認できたら
その映画の綿密な「評論」をメールするサーヴィス、
②ネットマガジン(多元的「紹介記事」)、
③フリペ(多元的「紹介記事」、劇場配布)

以上三点が現状有効なのではないか、というものだった。
つまり映画雑誌は役割を終えているし
プログを信頼しているわけでもない。

この①②③ともに、じつは映画資本からのサポートが要る。
入場料中、たとえば5円を
こうした事業にまわすよう「猫の首に鈴がつけられないか」。
そう、相変わらず必要なのは
評論家の天才、ライターの天才ではなく
「流通の天才」のほうなのだった。

繰り返すがその神戸大学四年のインタビュアーは優秀だった。
おかげで実例を出しながら
一時間半も速射砲のように話してしまう。
彼は某有名広告代理店に就職が決まっているらしい。

あとで女房に聞いたら
文系国立大なら
神戸大学は関西圏では京大の次、ということだった
(理系なら阪大が京大の次、となるらしい)

結果的に卒制完成組(四年)、三限の連句演習参加者(三年)、
それに神戸大のインタビュアー君(四年)という
妙な混成チームで夜は延々飲んでいた。

なお連句演習ではA班で巻いていた歌仙がトップを切って満尾した。
記念に以下に貼っておきます。



1 十月の透明国を雁わたる           阿部嘉昭


2  紅葉黄葉〔もみぢ〕世を同じうす      江口菜美


3 沢庵にかやく弁当月の下           佐藤拓郎


4  身熱の朝薄氷を撫づ            高安美智


5 雛流し聞かぬ聞こえぬ膝小僧         落合彩夏


6  遊びの庭に小手毬あまた          阿部嘉昭


7 耕牛や桃李の里に糞〔まり〕踏みて      江口菜美


8  運尽きて行く古道の熊野          佐藤拓郎


9 滝飛沫かかる衣装の飾り落つ          高安美智


10  啄木鳥の音も木琴と聴く           落合彩夏


11 ローマ字で日記書く手も冷えてゐつ      阿部嘉昭


12  長夜にまとふ黄衣〔くわうい〕梨の香    江口菜美


13 陽を受けて来世の涯に銀杏燃ゆ        佐藤拓郎


14  墓参帰りに椋鳥来たる           高安美智


15 月の成す鎖骨の影はなほ黒く         落合彩夏


16  払暁までに棚に帰らん           阿部嘉昭


17 朝ぼらけおほやしろへと向かふ花       江口菜美


18  木漏れ日のもと甘茶燦めく         佐藤拓郎


19 春風の門を叩くはいたづらに         高安美智


20  帰省待ち侘ぶ者も幾たり          落合彩夏


21 蔵の町妙に白き子懐かしや          阿部嘉昭


22  赤き親ゆび石段を馳す           江口菜美


23 籠放り飛び入る冬の夫婦風呂         佐藤拓郎


24  湯冷め覚えぬ達者の按摩          高安美智


25 短冊の奏でる音の新涼や           落合彩夏


26  衣擦れこぼる酔芙蓉そば          阿部嘉昭


27 秋燈を吹き消し明き夜を見たり        江口菜美


28  鈴虫鳴きて鼓動高まる           佐藤拓郎


29 塀跨ぎ雲間の月とかくれおに         高安美智


30  集ふ宿には師の仔細顔           落合彩夏


31 往昔の恋も真水となり果てて         阿部嘉昭


32  流す背中に並ぶ三つ星           江口菜美


33 湯気立てる樹下の姿も蜃気楼〔かひやぐら〕  佐藤拓郎


34  支度待つ間の胡蝶の夢よ          高安美智


35 老荘を語る酒杯に浮かぶ花          落合彩夏


36  車座まはり筵うらゝか           高安美智




順番でゆくと発句と挙句が同一者になってしまう。
それを避けたく、
A班功労賞の高安さんに挙句=祝言をお願いした。
よって高安さんのみ一句、吟数が多い
 
 

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2009年12月15日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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