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百合根のうた ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

百合根のうたのページです。

百合根のうた

 
 
【百合根のうた】


百合根をわける、
この手はもう百回目だ
白樺を焚く気がする、
手がわかれてゆく

しろく厚みある幾層に
あまさと旨みが沁み
歳月がほぐれてゆく。
てもとの便り。
おぼつかなさを追う、
手紙のような食が好き

百におよんだあたまが
渓谷の鳩尾にも
かげをあたえている。
だから食がとおい。
さわ、さわと音する

影がはしって
午前は羽毛さえほおばる、
ばらばらにする。
時間は百だ、――眼も

愛したおんなの
貧しいからだ
ちいさな陰阜を
食後まで
すこしかんがえる。
 
 

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2010年03月29日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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