短歌演習のために【1】 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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短歌演習のために【1】

 
 
朝雨のしづくのなかに映りゐるとほい牛車のくるま輪のあさ



撲滅だ、僕の滅するゆくたてを金字に書いて投函をした



貝類にこころの襞をみたされて栄螺すするは海死なすこと



まぼろしはひとつの円〔まる〕さ椀中のはるの蓮池ひとり飲み干す



脚のまに海溝のあるをみならを渚に呼んで海光あはれ



犬だつて振り向くときの一瞬におのれの消える不可思議を知る



巻きのなき萵苣〔ちしや〕のかなしみいつしかに魔力うしなふ魔女もあるかな



タラ芽など木の芽ばかりを口にしてつづける嘘に春の塔建つ



そぞろゆく林中にふと湯気ありて膚に目覚めるいにしへの湯女〔ゆな〕



転じゆく処世たのしき悪の生〔よ〕の白斑紫斑のわたくしだらう




立教での短歌演習がはじまった。
演習授業ではいつも受講者に課題を出すが、
僕自身もそれに競作で臨む。

ということで久方ぶりに短歌実作を自分にしいた。

まだ調子が出ないなあ。
「手捌き」の域に低回している。

とりあえずこの欄にアップしておく。
 
 

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2010年04月16日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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