短歌演習のために【9】 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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短歌演習のために【9】

 
 
つばめ、つばめに私の未来はわけられて水のやうなもの前にあふれる



性愛は空から乳をひきしぼりきみの悲哀にしたたらすこと



みづからを内に収める壷ありてそれをしも金剛力と呼んだ。



天群が演奏してゐる一角に初夏も吹き寄せ配色的だ



塩あぢの歯磨き粉などふえたからわたしとふ貝も口からみがく



遠浅に真鯛あふれてさざなみがうろこを灼いてゐるやうな眼だ



藤棚ほか垂れゐるものみなゆびさせば少しは世界も終りに向かふ



かばんのなかオルゴールのみ容れてゐる通学があつた、つばめの春に。



円環をほどいてただの線となるセロテープだろ逢魔ヶ刻も



軽いんだね、君の愛着、だからこそ天空の橋も集まるんだね
 
 

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2010年06月07日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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