音に疲れて ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

音に疲れてのページです。

音に疲れて

 
 
【音に疲れて】


音に疲れてあるく雨の朝の天上は
栗の花の匂いがささえている
二、三がいつでもそこに死んでいて
リートもぼんやりとしたおもかげをなす
地に湧こうとしているシカラムータ
その千とすれちがうよう往き過ぎては
花の実体ではなく嗅覚をもとに
奥行きある過去だけを作庭していった
みんなと呼ばれるものもラテの周辺にいて
これからある発語をひかるものにする
とうに葬ったことの円卓だろう、それは
からだを恋うたゆえのからだだろう、それは
ひかるものにしてごめん
コントラバスのころがる芝生なら
どこからげんじつかわからないので
まぼろしのようにふる雨だけを
かたちくずれるこの心耳にも
しずかにふらせてみることにする
汀の領分が変わるだろう
そう、音じゃない、匂いだけだ心打つのは
帽子を貸した歌もとおく聴えた
あじさいの頭部と平行するこの頭部は
円周上だけ嗅ごうとしてめぐる
 
 

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2010年06月09日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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