短歌演習のために【15】 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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短歌演習のために【15】



そのかみは髪〔くし〕に油を受け容れて哀しむものとなりて焉〔をは〕んぬ



われ在りとわが中心をおもふとき蕭条の雨、われを貫〔ぬ〕きたり



海岸に打ち上げられし男かな手にもつ貝を蘇生の具として



「日傘買ひき」と便りにあればこの夏はきみ、乱のごとめぐりゆかむか



朝の終りにブブゼラの音をひびかせる秘策にも似た一角ありき



白鳥を魔のむらぎもと見る歩み、ぬかるんできた。ゼウスわたくし



入梅や身ぬちの〈女〉を黴びさせる或る遂行の緑〔りよく〕となるまで



接岸とふ語の羞〔やさ〕しさは夜〔よ〕にあつて君なる舟の傍らにゐる



朝あさの瞳〔め〕のかがやきの緑せば樹の内らにぞ女〔をみな〕も出づる



晩年への移行のきはを有耶無耶にすれば有耶無〔うやん〕と世界響くも



くがたちか君の湯〔たう〕部に手を入れて火傷のなきを日の歌とする



絶大などどの鍵盤にも乗らぬゆゑことのは汀〔みぎは〕にこぼれゆくかな



翻心の生〔あ〕れそむる須臾、金剛の腕〔かひな〕千なるがおのれを縛る



藻のごときものに執せし暗冥をなほ撮影すこころ濯〔あら〕ひて



「縛つて」と願へる君のためにする紛〔あざ〕なひなのか暁〔あけ〕の詩歌も

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2010年06月23日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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