画像のひと ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

画像のひとのページです。

画像のひと

 
 
【画像のひと】


画像のひとは
ワンピースを着て
眼にあかるい模様を
映している
時代のあまりない
アフロディテだ
団地階段の踊り場では
光となった音の気配から
数瞬遅れた身体がそうしてあり
遅れがポーズにもなっている
関節の構造がみえて
息を呑むに値する
世界の歯止めだ
一身が丸ごと可視性なのが
まるで凪のように寂しい
ひとみも くちも
なんで全部みえるのか
そんな幽霊のなさで
花の名を刻々うしない
身はただ夾竹桃や泰山木の
在った場にもなって
脚をひらくことが
何かの入口か出口に
なってしまうが
どちらにも与しないことが
画像の本質だと
画像のひとは
ポーズをみずから放置する
そこにやはり花びらはみえて
これがきれいなので
哀しみは微笑むだろう、日に。
微笑みが哀しむように
 
 

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2010年06月28日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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