えにしだ ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

えにしだのページです。

えにしだ

 
 
【えにしだ】


ふさがれてねむる
夏のとびらは
えにしだのなかに
イエスの黄金をとじて
この昼寝をよきものにする
まぶたのしたにある
花のながれをたどって
どこか別の忠誠へと
身をただようのだ
櫓は開かれるしかない
脳幹は梅の実のちいささ
ゆめをみているときに
伴侶も三泊の決めで
百日紅の実家へもどり
おかれたねむりの輪郭が
犬小屋に合うよう
しずかにちぢんでゆく
暑熱であることのけむたさ
髪など自然発火して
めはなを天国にするだろう
それを見るんだ夕風
豆腐を食べんと起床する宵の
椀が返ったような自失を
一顔のさみしい円さとして
 
 

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2010年07月09日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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