象牙 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

象牙のページです。

象牙

 
 
【象牙】


大雨がふって、と書き、
「おおあめ」ともひらくと
あめふらしのばけものがみえて
すこしどきどきした。
それでも大雨がふったので、
川というか川筋がなくなったと
期待しては大葦原にゆくと
拾い物を得るには良い日和だったのに
多くの葦がみるからに怒っていて、
象牙にかこまれたなと感じた。
(墓場なのでやはり川はみえない、
(海の満ち潮で逆流になったそれが
川の範疇を超えたという意味で。
あんなところに灯台が、と気づき
遠望がまったく傷だらけになる。
帽子を目深にした。
あるく脚をふやすと
かなしみも河口段階に入った。
すなおに沖を眺めるだろう、
雨上がりの、ひかりの圧倒を。
そこにも象牙。
ぜつぼうはなんという陸地だ。
 
 

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2010年07月15日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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