ふたご座 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

ふたご座のページです。

ふたご座

 
 
【ふたご座】


記憶とは貴婦人の雲に似ている。
そのばらいろのなかでは
双子をひとりに縮めなければ
時間の花束すらわたせない。
まりえ、まりあんぬ。
とじられない端では
とまらないオルゴールが
音を立てて徘徊している、
光がふえる。いいかえれば
ひとつの記憶というものもない。
一記憶と別記憶の連関、かさなり、
そこだけを性別の性別として
この肉体がたしかに憶えている。
性器もないのだ、
まりえ、まりあんぬ。
ふたつをひとつにして
ようやく影絵用へ切りぬく。
 
 

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2010年08月02日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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