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お報せいくつか ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

お報せいくつかのページです。

お報せいくつか

 
 
まずは拙稿が掲載されている
「ユリイカ」最新号ができあがりました。
直近のディケイド(ゼロ年代)の分析をつうじて
表現各分野での「2010年代の行方」を占う
(つまりは「10年代カルチャーマップ」的)特集で
むかしならこれは「増刊」対応だったとおもいます。

僕は渡邊大輔さんとともに「映画」の担当で、
ネット時代になって日本映画の受容がどう変容したのかを
簡単に分析したあと、
より分岐的になるネットコミュニケーションでは
「フェイク・ドキュメンタリー」美学が重宝されるだろうとして
幾つかの着目すべき映画について
串刺し的に考察をしました
(このごろはこのような串刺し的評論ばかりを依頼される)。

特集での「マップ」分野は全表現にわたっていて
マイミクでは「詩」について
佐藤雄一さんがチラ見したかぎりでは
口語体ながら重厚な原稿を書いているようです。

メインは僕が10年代の日本表現の先頭を切るだろうと目している
川上未映子のインタビューと、
東浩紀や福嶋亮大などが加わった座談会収録でしょう。

いずれにせよ、この年齢で
いまだに表現の最先端を語るべき人材と目されているのは嬉しい。



思潮社のイベント出演が決定しました。
詳細を、マイミク白井明大さんの日記から以下にペーストします。



詩の小径をたずねて~辻征夫から2010年代の詩まで~
●9/18土、19日、20月祝
1部 14:00-16:00 2部 16:30-18:30 (以降、懇親会あり)
葉月ホールハウス(JR西荻窪20分 善福寺公園前)

[18日]
1部「『コルカタ』をめぐって」
 出演=小池昌代、松下育男
2部「初心者のための詩の書き方」
 出演=松下育男、廿楽順治

[19日]
1部「詩の女子トーク――詩をとどける、詩をひろめる」
 出演=新井豊美、北爪満喜、杉本真維子、三角みづ紀 ほか
2部「辻征夫の肖像」
 出演=井川博年、辻憲、久谷雉

[20日]
1部「『明示と暗示』『露光』「語調のために」をめぐって」
 出演=廿楽順治、杉本真維子、白井明大、藤原安紀子、阿部嘉昭
2部「詩の小径をたずねて」
 出演=江代充、高貝弘也、貞久秀紀

料金=2,000円(+1drink)通し券割引あり
問合・申込=0120‐829‐198(同廊)
詳細はhttp://hazukihh.exblog.jp/

主催:musa-ogi poiet 協力:思潮社



稲川・瀬尾両氏の、詩を閉塞させるマッチョな咆哮にたいし
本質的な詩へのゆり戻しを考えようという
自省的で静かな好企画だとおもいます。

むろん僕が最近、ミクシィに書いていた詩論的主張とも合致するし、
出演者も、尊敬する先達だったり
仲の良い詩作者ばかりだったりします。

僕が登場するのは三日目だけですが、
興味深い内容なので
全日、イベントには赴こうとおもっています。
みなさんもぜひ。

僕の出席イベントについては
白井明大さんの音頭で
次の木曜日、打ち合わせがあります。
廿楽さん、白井さん、僕がすでに出席表明済み。
杉本さん、藤原さんは打診中だそうです。
これも愉しみ。



岩波の『日本映画は生きている』シリーズの第七巻
(ドキュメンタリー考察の巻)用に、
昨日・一昨日は
「ドキュとしてのAV」という長稿にかかりきりでした。
なんと400字詰で90枚超の分量になりましたが無事完成。

これも後半の「企画もの」を論じる流れのなかで
僕流の「串刺し型評論」が開花しているとおもいます。
内容も画期的になったのではないか。

じつはそのために松江哲明監督から
V&R系のAVソフトの資料提供を受けていて、
そのどれもがAVドキュメンタリズムを考察する際の必須材料でした。
なので全面的に提供を受けた資料を活用してしまい、
つまりは評論の一部は松江くんと僕の「共作」みたいなものです。

前半は「美少女単体」についての考察。
僕の往年の『AV原論』は詩的記述でしたが、
ここでは硬派な評論文体で、
『AV原論』で考察したことをさらに哲学的に延長しています。

この「ドキュとしてのAV」が
最近に書いたなかでは、最もラディカルな評論かもしれない。
今秋にはその第七巻が刊行されるとおもいます。

なお、『日本映画は生きている』第一巻
(すでに第一回刊行分として書店で売られています)では
多くのひとが綿密な評論対象にしなかった
ゼロ年代の東宝配給ヒット映画について
僕はこれまた串刺し考察しています。

僕が『セカチュー』や『三丁目の夕日』をどう書いたのか。
興味のあるかたはぜひ書店でチラ見してください。

串刺し評論とは星座づくりみたいなものです。
つまり、ベンヤミンのいう「アレゴリー」に似ていて、
僕はその評論形式が好きだったりもするのです
 
 

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2010年08月28日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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