棋盤 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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棋盤

 
 
【棋盤】


田としてひろがる水の
おおきな面へと
いくらか柱をたてている。
くもりの天を水中へ
にがくにがく
くぐらせるために。
作業はすべて
中山服にておこなわれ
ぼくらはいずれ灯される
しずかな灰色だろう。
水に浮かびながらする、
夢のような杭打ちのときにも
くるみ状にとじた
あたまのなかがぬれている。
瞼なら、さらにとじあわせて
波紋になった無限の眼を
入れ子に詰めこむ。
だから舌にも眼のもようがあふれだして
この作業の口伝ては
こだましすぎるようだ。
耳をすませば
ぼくらは八十一人いる。
つくられつつある空間が
ときたま鳥に截られるのにも
おおらかにわらう。
 
 

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2010年09月06日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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