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トリガー ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

トリガーのページです。

トリガー

【トリガー】


口髭にしろいものがますますまざり
顔のしゅうへんも白風になってゆく
(なんだかさむいな――パウロの手足が)
研究室でペットボトル緑茶のみつつ
朝のおわりをふと見当てた

そうか、廿楽さんは「円」で来たか
《とつぜん晴れわたった はなれたところ》
ひそかに光の傷みをみてるなんて凄いな
でもその立ち位置がどこなのか

来訪は婆沙婆沙、と音がして
ブラインドに天誅が折れこんでくる
なんで一瞬にして事後だろう
鍋底をまわす手のように
塵や霞がくうきにわらっている

講義では 毛に毛が馴染むと
けだもの同士の親愛を頌めた

セル画に狩りだされた「紅い花」の少年が
結局おんなのこの初潮を見そびれる
だからおんなのこは山猫バスにのって
夕暮れの電線をうぃんうぃん伝った
飛ぶ電気 火花、それでみんなが
電気使用法の間違いをゆめみる

至純を自己伝説にして せるふらぶ完了。
《怪異は子供のころにだけ現れる》

みえない蝙蝠のせいか
講義中、教授的な空想に悩む
重なるものの怖ろしさ
《鳥に鳥が。》《鳥に鳥が。》
ひそかにトリガーを引きつつあった
チョークをもっていたはずの指が

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2007年10月23日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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