木立 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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木立

 
 
【木立】


きょうがひとつの日であるとして
今日になると今日になりかわる
ひそかなものもあって
そこは動詞だけでかたりつくされる領域だが
それぞれ卓上のコップにはすきとおる舌がひとつ
コップの容積ていどにはあふれている
そのない水をのむ時間のうしろにも
わたしのすがたがひそかに反射していたから
わたしとコップの位置関係は幾重にも
ひきだしにひかれて 中身を展覧される
そうしてうるおされてゆく存在しないのども
今日を今日かぎりのむわたしにあって
あのコップとこのコップのあいだの
ひとつのかがやく散乱だと おもわれ
だからまどにむかうひろがりのなか
木立のように動詞の刺さっている過程が
わたしをかくすものとしてあるかれる
 
 

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2010年09月22日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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