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その後の連詩 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

その後の連詩のページです。

その後の連詩

 
 
じつは今回の立教での連詩連句演習は
連句をコンサバにはこぶかわりに
連詩はギザギザジグザグバシバシな
過激型にしようという話になって
メンコみたいな「エイヤッ」になりはじめた。

大体、行数すらあっさり守らない
とぼけ姐ちゃんまで続出して・・・

連詩C班の松井くんと阿部の流れが
「いい感じ」になったとおもうので
とりあえずは下にペーストしておきます



7【旋回・ドナウ・複製】
松井利裕


私は牛乳を飲んでいる
腕にクロノグラフを巻いている
手首の骨がおもわず鳴る
後ろを振り向く
私の分身が言葉を発している
「ドナウの……」
河の話をしているのだ

八つの言語でドナウの話をしている
ならばむろんワルツを踊らなくてはならないそのためのクロノグラフだ

青い線を引きつつ回っている
八つの言語がドナウを中心に回っている
私の分身が私のこめかみに指を突きつけている
「ドナウの……」
河の話をしているのだ





8【円環屋】
阿部嘉昭


クソや水牛や老人や車馬や沙羅双樹がうかんで流れるのは
なにに似ているかと訊かれ
あたまのなかのガンジス と

川は湾曲し円環して、しかし川のかこむ場所が中洲にはならない。
なぜなら中洲的な場所をめぐる川の水が円環しているからで
そういう旧い熱を、めくられようとしている旗を、あたまのなかのガンジス と

砂洲に棲む夢の種族がいる。鷺、鶺鴒、わたし、その他。
少々の草で庵をむすびながら、きいろや瑠璃を川風に半減させている。
その語は藁状で、太陽の肛門についたクソをおもわせ、人間の発話を侮蔑する。
知らないままながれてしまういくつか、これも、あたまのなかのガンジス
くみかえながら、めぐりだすのは幼年来のはだしや渦の物おとで、
鉢は こんなくるめきを 枯葉のように いっぱいに した。――いずれもわたし、
牛乳にわたしを飲んでいる
  
 

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2010年10月03日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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