海辺の一日 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

海辺の一日のページです。

海辺の一日

 
 
【海辺の一日】


海のなかへ下りてゆく階段で
見た目の膝を折りたいとねがう
帰巣については本能が壊れていて
ゆうぐれのように生きている

一汁二菜のその二にわけられて
ちゃぶだいが十字路になった
やせるためにした食事の
うつくしいどぶのいろ
噛みながら鶴を聴いていた

いまごろは眼に枯れ木が浮かぶ
しずもって出される腕には
だらしなくひろがる水が
今日として抱えられるがよい
そうやって胴体がよみがえってきて
とうぜんそれは濡れひかっている
ゆうぐれのように生きている

皮膚にさかさもうもれていた
こころに海市をみすぎて
愛着は紙なのかうすい

胸郭のせまさに刻限があたえられ
その身は海峡だ濡れている
おしたおせば舟に似るからだから
釣りあげようとした
轟々とひびく海底

呑むと塔のうえに十字架がみえる
ひとののどぶえだ
おんなとは浪でつながれて
ゆうぐれのように生きている
 
 

スポンサーサイト

2011年01月18日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












管理者にだけ公開する